マッカランに似たウイスキー6選|シェリー系を『濃さ』で選ぶ
マッカランに似たウイスキーを、実飲244本の記録からシェリー系6本に絞って紹介。いちばん雰囲気が近い1本と、甘さ・厚み・力強さを足す方向の候補を、18軸の数字と実飲引用で選べるようにしました。
マッカランに似たウイスキーはないか——値上がりと品薄で、気軽に開けられる1本ではなくなってから、私も同じことを何度も検索しました。 今の私の答えは「シェリー系から6本」。いちばん雰囲気が近いのはアベラワー12年で、あとは甘さ・厚み・力強さのどれを足したいかで選び分けます。 244本を自分の舌で飲んでレビューしてきた味覚18軸の記録から、「どこが似ていて、どこが違うのか」を数字と実飲メモで説明します。
そもそもマッカランの「何に」似てほしいのか
マッカラン12年を18軸で見ると、シェリー感7・華やかさ8・ボディ2・アルコールの辛さ1。シェリーの甘酸っぱさと花のような香りがしっかりあるのに、酒質は軽く、刺激はほとんどない——この「華やかなのに軽い」バランスがマッカランの正体だと私は思っています。
マッカランの香り は一度嗅いでみるに値する 本当に良い香り です!
ウイスキーに慣れていない人でもストレートでぐびぐび飲めちゃいそうなぐらい軽い!
だから「似た1本」をシェリー感だけで選ぶと失敗します。シェリーの強い銘柄の多くは、マッカランよりずっと濃くて刺激も強いからです。ここからの6本は、この「濃さ・刺激の距離」が分かる順に並べました。
6本の違いと購入先を先に見比べる
私なら、まず華やかさと刺激の穏やかさでアベラワー12年を選び、厚みも欲しければグレンアラヒー12年を候補にします。下の数字は筆者のボトル実飲記録を整理した10点満点の味の強さで、おいしさの順位ではありません。
| 銘柄・購入先 | 甘み | 厚み | 刺激 | 選ぶ方向 |
|---|---|---|---|---|
| マッカラン12年(比較の基準) | 4 | 2 | 1 | 華やかで軽い基準の1本 |
| アベラワー12年 | 7 | — | 0 | 華やかさと穏やかな刺激で選ぶ |
| グレンアラヒー12年 | 7 | 8 | — | 厚みのあるシェリー系へ |
| ラサンタ12年 | 7 | — | 0 | 甘みと赤い果実の方向へ |
| ダルモア12年 | 7 | 7 | — | どっしりした甘さへ |
| グレンドロナック12年 | 3 | — | 7 | 華やかな香りと辛口の味へ |
| グレンファークラス105 | 7 | — | 9 | 刺激の強い濃厚な方向へ |
「—」は直接の実飲記述に基づく数値がない項目です。0とは区別しています。銘柄名を押すと、このページの購入先が開きます。年数や樽違いの別商品を選ばないよう、販売ページの商品名と容量を見比べてください。
いちばん雰囲気が近いのは → アベラワー12年
アベラワー12年は、18軸でシェリー感8・華やかさ7・アルコールの辛さ0。「シェリーの甘酸っぱさ×華やかな香り×刺激ほぼゼロ」という組み合わせが、6本の中でマッカランに一番近い形です。
他のシェリーにはない 複雑で華やか な香り!
シェリーの甘酸っぱい香りが中心。しかし奥にオレンジの鋭い酸味ある香りがかすかに漂い、
マッカランより甘みは一段しっかりめ(甘み7)ですが、「上品な香りを軽やかに楽しむ」という飲み方をそのまま持ち込めます。迷ったら、私はまずこれを勧めます。
近い味で、ぐっと濃く → グレンアラヒー12年
グレンアラヒー12年は、マッカランと同じスペイサイドのシェリー系。18軸ではシェリー感9・厚み8で、マッカランの軽やかなボディに対して、厚みが一段も二段も上。「濃さ・飲みごたえ」がはっきり乗ります。
めちゃくちゃシェリーの香りが強い です!
味:かなり重厚な味わい!シェリーの甘酸っぱさと燻したカカオの苦みが口いっぱいに広がり、とても強烈
マッカランの上品さは好きだけど、もう少し甘さとコクがほしい——そんな人にとって正面の候補です。レビューでも初心者向きではないと書いたほどの濃さなので、マッカランの軽やかさに慣れた人ほど、この落差を面白く感じるはずです。
甘くて親しみやすい方向 → グレンモーレンジィ ラサンタ12年
グレンモーレンジィ ラサンタ12年は、シェリーの甘やかさが際立つタイプ。18軸ではシェリー感9・甘み7で、アルコールの辛さは0。マッカランより甘く、とっつきやすい性格なので、「シェリーの甘やかさをもっと楽しみたい」方向への1本です。
赤い果実を丸かじり したような甘酸っぱい味わいが口いっぱいに広がります!
「3回スイッチを切り替えた」という感じでガラッと味わいが変わって、高級ウイスキーらしい複雑で面白い味わい!
飲み進めるほど表情が変わるので、マッカランの「一貫した上品さ」とはまた別の楽しさがあります。
「これぞシェリー樽」の王道へ → ダルモア12年
ダルモア12年は、ハイランドの老舗が造るシェリー樽熟成の定番。18軸ではシェリー感8・甘み7・ボディ7と、マッカランの繊細さより「シェリー樽らしさ」を真正面から味わわせるタイプです。
これぞシェリー樽熟成ウイスキー!
どっしりした あんこのような甘さ!
マッカランの軽さは残りません。その代わり、シェリーの赤い果実感と密度のある甘さを、どっしり構えて楽しめます。「似た方向で、もっとウイスキーらしい飲みごたえを」という人向けです。
香りは華やか、味は辛口 → グレンドロナック12年
グレンドロナック12年は、シェリー樽熟成の代表格としてマッカランと並べて語られることの多い銘柄。18軸ではシェリー感8・スパイス8・アルコールの辛さ7で、香りと味のギャップが激しい1本です。
ラズベリー や ブラックベリー のような、まるで香水に使われる ベリー系の甘い香り がします
口に含んだ瞬間はピリッ!と辛く、時間が経つと舌にビターチョコのようなほろ苦い余韻がじわじわ残る
香りだけならマッカランに通じる華やかさなのに、口に含むと辛口でスパイシー(甘み3)。「マッカランの穏やかさ」を求める人には向きませんが、香りの華やかさに味の刺激を足したい人には面白い選択です。
思い切り力強い方向 → グレンファークラス105
グレンファークラス105は、シェリー系の名門グレンファークラスの高アルコールボトル。注意したいのはアルコール度数60%で、刺激が非常に強いこと。マッカラン12年がごく穏やかなのに対し、こちらはパンチが段違いです。
アルコールの刺激は 鼻に突き刺さる し、
香りとは打って変わって、やり過ぎなレベルでシェリーの甘酸っぱい華やかな味わい。
シェリーの濃厚さを「強さ」ごと味わいたい人向けです。加水しながらゆっくり開かせると、刺激の奥から甘酸っぱいシェリーが出てきます。
今日の1本をどう選ぶか
6本の位置づけを1行ずつに圧縮すると、こうなります。
- 迷ったらまず → アベラワー12年(華やか×刺激ゼロで雰囲気が一番近い)
- 近い味で濃く → グレンアラヒー12年
- 甘く親しみやすく → グレンモーレンジィ ラサンタ12年
- 王道の樽らしさへ → ダルモア12年
- 華やかな香り×辛口 → グレンドロナック12年
- 力強さを求めて → グレンファークラス105(刺激強め・加水推奨)
どれも「シェリー感」という軸ではマッカランと地続きです。あとは甘さ・厚み・刺激のどれを足したいかで選べば、好みから大きく外れません。 もっと候補を広げたいときは、マッカラン12年に味が近い銘柄の一覧と似た方向でより手頃な候補へどうぞ。18軸の距離で絞ったリストなので、この記事の6本の「その次」を探すときに使えます。
掲載の銘柄・数値は、筆者が実際に飲んでレビューした記録の味覚18軸データにもとづく主観的な感想です。価格・在庫は時期により変わるため本文では扱っていません。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。





