ジョニーウォーカー飲み比べ10本:赤・黒・ダブルブラックを18軸で比較
コラム

ジョニーウォーカー飲み比べ10本:赤・黒・ダブルブラックを18軸で比較

世界一売れているスコッチ、ジョニーウォーカーの主要10本を実飲レビューの味覚18軸で比較。赤・黒・ダブルブラックといった定番の色分けから、産地限定のオリジンシリーズまで、次の1本を選ぶ地図です。

酒屋やスーパーで必ず目に入る、赤・黒・金のラベル。ジョニーウォーカーは世界で最も売れているスコッチブレンデッドウイスキーで、ラベルの色ごとに中身がまったく違います。私も最初は「黒より金のほうが上」くらいの認識で選んでいました。

この記事では、当サイトに登録した実飲レビューの味覚18軸から、ジョニーウォーカー主要10本の違いを整理します。定番の色分けラインから、同じ黒ラベルなのに産地で味を変えたオリジンシリーズまで、「次はどれを開けよう?」の地図として使ってください。価格や入手性は時期で変わるので触れません。

定番ライン:赤から18年まで、色が変わると何が変わるのか

ジョニーウォーカーの背骨は、複数の原酒を組み合わせるブレンドの技術。ラベルの色は年数や原酒構成のグレードを表していて、色が上がるほど複雑さと価格帯が上がっていきます。

レッドラベル — 煙・りんご・はちみつが一気に来る、いちばんの入口

ジョニーウォーカー レッドラベルは、シリーズの中でも複雑さ(6)がありながら、ボディ(2)と余韻の長さ(2)は控えめ。口に含んだ瞬間に色々な香りが重なって出てきて、後味はすっと引いていくタイプです。

実際に口に含んでみると、 煙、りんご、はちみつといった色々な香り が混ざった複雑な味わいが ドッ! とやってくる!

意外と薄い

香りの情報量は多いのに、後味はあっさり終わる。「重たくなく、色々な香りを一度に感じたい」ときの入口として分かりやすい一本です。

ブラックラベル12年 — スコットランド中の蒸留所を1本に詰め込む

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年は、複雑さ(5)と果実味(5)を軸に、スモーキーさ(6)も残る一本。レッドラベルより一段落ち着いた、ブレンドらしいバランス型です。

スモーキーな香り はジョニーウォーカーにもしっかりと受け継がれています

そして後味は、 フルーツのような甘み と りんごのような爽やかな香り

赤よりも一段グレードが上がった分、香りの重なりが穏やかにまとまっている印象です。

ダブルブラック — ビターチョコのように苦く、余韻はすっぱり切れる

ジョニーウォーカー ダブルブラックは、苦み(8)が突出した異色の一本。スモーキーさ(6)はブラックラベルと同格ですが、余韻の長さ(2)は短く、苦みだけが強く印象に残ります。

どこか 海のような潮っぽい香り も漂います

ビターチョコ や ブラックコーヒー そっくりの味わい!

甘さで誤魔化さない、はっきりした苦みが欲しいとき、私はこれを選びます。

グリーンラベル15年 — 唯一のブレンデッドモルト、薄さの奥に草原と煙

ジョニーウォーカー グリーンラベル15年だけは他の9本と違い、複数のシングルモルトだけをブレンドしたブレンデッドモルトです(グレーンウイスキーを含まない)。18軸では甘み(3)・スモーク(4)とも控えめですが、複雑さ(5)は残ります。

まるで水で薄めたかのように、 かなり薄い甘酸っぱさ です

草のような植物の香り、土っぽい煙の香り

薄いというより「静かな」タイプ。他の色分けラインとは原酒の性格そのものが違うので、飲み比べると違いがいちばんはっきり出ます。

ゴールドラベル リザーブ — 蜂蜜とクリームに寄せた、甘みの頂点

ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブは、10本の中で甘み(8)が最も高い一本。麦芽感(6)とオイリーさ(5)も強めで、厚みのある甘さが特徴です。

徹底的に 蜂蜜 と クリーミーな甘み に特化した

ほどよくスモーキー

赤や黒の系統とは方向性が違い、甘さそのものを主役にしたグレードだと分かります。

18年 — 甘さは頂点近くまで、その代わり複雑さは最少

ジョニーウォーカー18年は、甘み(7)は高いのに複雑さ(2)はスコアが付いている中で最も低い、意外な一本です。スモーキーさは0で、他のラインとは方向性が真逆です。

蜂蜜の甘み を中心に、

ジョニーウォーカーシリーズに共通するスモーキーさが皆無で、これが良くも悪くも18年ののっぺり単調な味わいを生み出している

グレードが上がるほど複雑になるとは限らない——このシリーズを飲み比べて初めて分かることです。

同じブラックラベル12年でも、産地を変えると別物になる

ブラックラベル12年には、産地の個性を強調した限定シリーズ(オリジンシリーズ)があります。ベースは同じグレードでも、原酒の産地を変えるだけでここまで違う、という好例です。

アイラ オリジン — ラガヴーリンをマイルドにしたような、穏やかなピート

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年 アイラ オリジンは、通常のブラックラベル12年には無いピート(6)とコースタル(6)を持ちながら、アルコールの辛さ(1)は最も低い部類。

思ったよりも全然煙くさく ない !

マイルド にしたラガヴーリン

アイラのピート香が苦手な人でも、刺激の弱さのおかげで試しやすいタイプです。

スペイサイド オリジン — フローラルと果実味が主役の華やかな一本

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年 スペイサイド オリジンは、フローラル(8)が10本で最も高く、果実味(7)・複雑さ(6)も高水準。同じブラックラベル12年ベースとは思えないほど華やかです。

めっちゃ 華やか で フルーティ!

みたいな人工的なフローラルな香りがぷんぷん漂います

アイラ・オリジンと聞き比べると、「同じグレードでも産地でここまで変わるのか」がいちばん実感できる組み合わせです。

定番の外側にある2本:スウィングとレッドライフィニッシュ

色分けラインの外側にも、性格の違う2本があります。

スウィング — 穀物とパンのような素朴な甘みと、意外な苦み

ジョニーウォーカー スウィングは、苦み(6)とアルコールの辛さ(5)がやや強めに出る一本。華やかさや複雑さ(3)は控えめで、素朴な味わいです。

味わいは やわらかい甘み が中心で、

後味が意外と苦くて辛い!

甘さより先に、穀物っぽい素朴さと後味の苦みが印象に残るタイプです。

レッドライフィニッシュ — ライウイスキー樽で仕上げた、控えめな変化球

ジョニーウォーカー レッドライフィニッシュは、バニラ(5)と甘み(5)を軸にしつつ、スパイス(2)でライ樽の気配をわずかに加えた一本。複雑さ(3)はレッドラベルより控えめです。

バニラの甘み を中心に、

ほんのかすかに ライウイスキーっぽいスパイシーでメロウな雰囲気 も感じ取れるんだけど・・・

主張は強くありませんが、「ジョニ赤にライ樽の風味を少し足すとどうなるか」を確かめる一本として面白い位置づけです。

どれから飲む?

同じブランドでも、色分けラインの中だけで複雑さも甘みも大きく振れますし、オリジンシリーズは産地を変えるだけで別物になります。まず色分けラインで自分の好みの方向をつかみ、オリジンシリーズで産地の違いを試す——それが私の考えるジョニーウォーカーの楽しみ方です。

もっと候補を広げたいときは、レッドラベルに味が近い銘柄の一覧ゴールドラベル リザーブにより手頃な候補へどうぞ。18軸の距離で絞ったリストなので、この記事の10本の「その次」を探すときに使えます。


掲載の銘柄・数値は、筆者が実際に飲んでレビューした記録の味覚18軸データにもとづく主観的な感想です。価格・在庫は時期により変わるため本文では扱っていません。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。

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この中で筆者が実際に飲んだ銘柄の実飲レビュー

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